「ASU」とは

大和郡山市では、不登校状態にある市内小・中学校に在籍する児童生徒を支援するため、不登校対策総合プログラムを推進しています。

不登校児童生徒が一時的にも学校以外の場所で学ぶことを保障していくという教育上の配慮が必要である、との考えのもと、不登校児童生徒の社会的自立を目指した新しい学びのスタイルを提供しています。

適応指導教室「あゆみの広場」で得られた臨床の知を生かしながら、柔軟な教育活動を展開することができるよう、授業時数や授業内容を設定し、新たな教科を設置するなど、教育課程を弾力化し、体験活動を重視し、コミュニケーション能力の育成を図っています。また、児童生徒一人一人の実態に応じて、常勤の教員の指導のもと、奈良教育大学の大学生(学習チューター)が、学習指導の補助を行います。

同時に、『ASUカウンセリングステーション』を設置し、臨床心理士等による児童生徒の心理的支援にも努めています。さらに、各中学校区にはスクールカウンセラーを配置して、各学校における不登校傾向にある児童生徒や保護者とのカウンセリングも行い、ケースにより学科指導教室『ASU』とスムーズな連携を進めています。その他、通学区域の弾力化を図り、市内の不登校児童生徒が転入学する学校を主体的に選択していけるように配慮しています。


 【卒業後の進路】


高校進学という区切りは、一つのジャンプ台として新しい環境に飛び出すチャンスでもあり、一方で決断を迫られる厳しい時でもあります。進路決定のプロセスでは、学習支援と共に心理的支援も同時に行っています。また毎年、職場体験を行い、将来への積極的な進路選択につながることを目指しています。「ASU」の卒業生の多くは高校を無事に卒業しています。進学先の高校の担任の先生やスクールカウンセラーとも連携をとりながら、卒業後も継続的に支援を行っています。

【卒業生や保護者からのお手紙】

 
「ASU」に行く直前はどんな所で、自分自身がなじめるか心配でした。ところが、いざ行ってみると、優しい友達が沢山居て、さらには僕に勉強をていねいに教えてくださった先生に出会うことができました。このことに関しては感謝しかありません。わずか約4ヵ月しか「ASU」に居ませんでしたが、とても良い思い出ができたし、貴重な体験もたくさんすることができました。本当にありがとうございました。 (卒業生)

  娘が「ASU」を卒業して早5年が経ち、「ASU」での教室生活が礎となり、今は笑顔で短大生活を送っています。目に見えないけれど大切なものを多く学ばせて頂いたことに深く感謝します。「ASU」にかかわって下さる方々には今も本当に感謝しております。全国で苦しんでいる子ども達のためにも、「ASU」が灯火となって大和郡山「ASU」方式が各市町村に広まることを切に祈っています。 (卒業生保護者)
 「ASU」には中学2年生の二学期からお世話になりましたが、いちばんの思い出というのは特にありません。卒業してから思い出すのも、友達や先生たちとした何気ない会話や日常の風景です。「ASU」での日々は穏やかで、決して濃いものではありません。けれど「ASU」の作ってくれた、その何の変哲もない「日常」がどれほど大切なものか尊いものなのか卒業してから気づきました。「ASU」での日々は今でもわたしの中にちゃんとあります。毎日思い出すわけではないけれど、つらい時や悲しい時、そっと心から取り出して、思い出して、前に進んでいける。「ASU」はそういう場所です。これからも変わらず、「ASU」はそんな場所でいてくださいね。(卒業生)

  
「ASU」では、子どもの居場所を与えていただきました。そして、先生方には、子どもの個々の個性を尊重し、とてもよい距離であたたかく見守っていただいております。親も、安心して子どもを送り出すことができ、親子共々、毎日貴重な時間を経験させていただいております。「ASU」に関わる全ての方々に感謝いたします。ありがとうございます。(在校生保護者)